実話絡みの第4回出題
【出題】
男は、喜びながらも困惑していた。
そして、「このこと」を一生涯口にすまいと固く誓った。
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|それから半年も経たないうちに
↓
自発的にペラペラと「このこと」を話す男の姿があった。
なんともヘタレな男ではあるが、なぜ彼は誓いを破ることになったのだろう?
解答は↓
【解説】
男は宝くじで数億の当選金を受け取った。
大金を得たのは嬉しいが、これが明るみに出ると親戚の親戚の親戚とかが湧いてきたり
寄付だの何だので、総ざらい毟られてしまう。と思い……。
当選したことは一生黙っていよう。そしてひっそりと、普段お世話になっている人や
身内に還元していこうと彼は誓った。
生活態度もそれまでと変わりなく、平穏な日々がつづいていたのだが……。
ところで宝くじの当選金は課税対象にならない(もちろん収入として申告してしまえば課税されるが)。
当然この男もこの当選金を収入として申告する気はないが、そのためには「当選証明書」を提出する必要があった。
かくして、男は税務署の担当者の前で「このこと=宝くじで数億を得た」を話しているのだった。
前回(第3回)の反省から、「合理性を持たせた出題をどう構成するか→実話なら説得力あると思う」ということで、まず
【出題】
どうしよう……。
ジャンボ宝くじで3億円当たっちまったよ……。
だけどこれがバレたら妬まれそうだし、なんかあちこちの団体から寄付寄付ってうるさそうだしなぁ……。
よし、当選したことは絶対一生黙っていよう。しかし半年も経たないうちに自分からペラペラ喋ってる俺がいた。
いったい俺になにが起こったのだろう?
というのを考えました。色んな展開がありそうですねぇ(^^)。
でも実はこれ、質疑なしで正答が出ます*1。
宝くじの当選金は非課税ですが「当選証明書」が無いと課税対象になるので
税務署にだけは話さざるを得ません。
ただ、これだと複数解になってしまうので、出題した形式に書き換えました。
ジャンボ宝くじで3億当てて、黙っていようと思っても、どうしても話さなければならない人と場所が3つあります。
- 宝くじ売り場の販売員
- みずほ銀行の担当者
- 税務署の担当者
上の2人に話さないと3億もらえませんし、下の1人に話さないと3億が課税対象になります*2。
さて今回はどのような寸評・感想がもらえるかな。ということでいってきますです。